精神科が看護師の中で、最も人気が無い診療科目である理由として挙げられるのは、患者さんからの暴言・暴力を受けることが多く、看護師自身に被害が及ぶケースが多いからです。
うつ病などの患者さんの話を根気強く傾聴することも多いので、仕事とプライベートで気持ちの切り替えが出来ない看護師は、精神的に参ってしまい、看護師自身が不眠やうつ病などの精神疾患を患ってしまうケースもあります。
自殺企図や自傷行為の場面に遭遇することもある為、看護師のメンタルの強さが最も必要とされる診療科目であると言えます。
新人看護師が精神科に入職すると、医療行為に触れる機会が他の診療科目と比べると少ない為、医療行為のスキルの向上は望めません。
精神科の中でも、特に症状が重篤の患者さんが入院する閉鎖病棟や、正常な判断をすることが困難な患者さんが搬送される急性期病院では、暴言・暴力を受けるリスクもより高まります。
看護師自身の安全だけでは無く、病棟に入院されている他の入院患者さんの安全を守る為にも、身体を張る場面も少なくありません。
事件を起こし、鑑定入院になった患者さんにおいては24時間観察室にて観察することとなりますが、入室の際などに看護師の身に危険が及ぶ場合もあるので、常に安全に気を配ることが必要です。
慢性期においては、病状がほとんど変わらず、家族の受け入れ拒否などで退院することが難しい患者さんも多く、看護をする上でやりがいを感じづらい部分もあります。
看護師として自分が何を目指しているのかとしっかりと見極め診療科目は選択することが大切でしょう。
精神科を始め、診療科目の適性についてはこちらの<診療科目別適性チェック>というサイトにも記載があるので参考にしてみると良いかもしれません。